toi8さん (イラストレーター、漫画家)

片岡人生さん (イラストレーター、漫画家)

一肇さん (小説家)

拝見できてよかった。どれもとても面白かったです。自分にとって映画にぐっとくるポイントは、「観ている間に他のことを心地よく考えられる隙間があるもの」と「観ている間は何も考えられず引き込まれること」なのですが、舞城さんの作品には何も考えられないほど没頭し、桜井さんと安達さんの作品にはふわふわと夢の中を彷徨うようにいろいろなことを考えさせられました。
どなたの作品にも絵と音に対する真摯な試みが感じられ、それぞれ小さな奇跡がちゃんと存在していました。
その「小さな奇跡」こそテレビドラマとは違う「映画」だけが持つ魔法だと信じているので(それを撮れる方こそ映画監督じゃないか、と妄想しています)、自分にとっての「映画」が観れたことに今、深い喜びを感じています。心より、感謝いたします。

矢野優さん (文芸誌「新潮」編集長)

豆も焙煎も抽出も違う、ぜんぶ魅力的なのに、魅力がそれぞれまったく違う想像力のスペシャリティコーヒー。存在しない「原作小説」を想像しながら、気がつけば2回(計6杯!)見続けたのに、もっと飲んでみたいです。カフェインじゃない、何か不思議なものが入ってませんか?

大暮維人さん (漫画家、イラストレーター)

暴行。ネクタイ。仕事。同僚。夢。死。恐怖。謎。そして愛とコーヒー。
黒い液体の中でごちゃ混ぜになって全く先が見えない。
しかし飲み干せば、
そこには全てが美しい世界が見えてくる。
ようやく訪れる心地よいブレイクタイム。
まさに舞城ワールド・本領発揮。

うん、正直言います。
舞城さん舐めてた。
実写監督デビュー作とは思えない完成度です。
メッチャ面白い!

鶴巻和哉さん (アニメーション監督)

舞城さんの小説が映像的だと思った事はあまりないけれど、映画的だとは思っていました。映像や音楽と違って文字は時間に拘束されませんが、文字を使って時間の流れを作る事はできます。意図を持って文字を使えば時間の流れを自在にコントロールする事も可能です。映画はそれを編集で行うわけですが、舞城さんの小説では文字による編集が行われていると感じたのです。
『日本アニメ(ーター)見本市』の脚本を依頼しに行く道すがら「むしろ舞城さんが監督をやるべきなんじゃないかな」と思いついた自分はやはり間違っていなかったと、この映画を見てあらためて確信するのです。

前田真宏さん (アニメーション監督)

書かれたことばは役者の身体から
音となって僕らに届く。状況は光の速さで追い越してゆく。
そしてカッティングは時間を飛び越して作者のこころへ帰ってゆく。
引き込まれました。

(イラスト、コメント到着順)